学名で分布を考える
【はじめに】
※学名の取り扱いは、研究者の考えによって諸説がある
ことも多く、同じ種であっても、必ずしも一定ではない。
※学名の表記は通常
属名と種名の2名式で表記されるが、
亜種名がある場合や原名亜種正式表記は属名+種名+亜種名の
3名式で表記される。
※ここでは、クルビデンスオオクワガタについては、
Dorcus Curvidens Curvidensと表記させていただく。
オオクワガタの研究は約160年以上の歴史があるようで、
以前は、オオクワガタはクルビデンス1種類と考えられ、
それぞれ、ホペイやグランディス、パリー(現リツセマ)
フォルモサヌスなどの亜種に分けられて考えられていたようです。
これは、学名で表すと、
■中国ホペイオオクワガタの場合
◆Dorcus Curvidens Hopei
■クルビデンスオオクワガタの場合
◆Dorcus Curvidens Curvidens
などといった考えであると思われる。
以上は1986年頃の話のようだが、非常にわかりやすく、
個人的な願望では、このまま現在まで至ってくれれば、
学力の非常に乏しい私にも分類分けが簡単に考えられ、
理解もしやすかったのだが、
各産地での混棲発見や、
「同一種の亜種は同所的には分布しない」という大原則
などにより、現在まで、やや複雑で細かく分けられ考えられている。
例えば、
中国の広西壮族自治区において、
1本のアカガシ亜属の木からホペイオオクワガタと、
(当時の考えは:Dorcus Curvidens Hopeiと思われる)
クルビデンスオオクワガタ
(当時の考えは:Dorcus Curvidens Curvidensと思われる)
の2種が同時に採集された出来事が有名である。
これらの出来事により、「同一種の亜種は同所的には分布しない」という大原則」
や、その形態などをもとに現在は、上記2種のオオクワガタは
別種と考えられている。
これは、学名で表現すると、
■中国ホペイオオクワガタの場合
◆Dorcus Hopei Hopei
■クルビデンスオオクワガタの場合
◆Dorcus Curvidens Curvidens
となる。
私も、この2種類のオオクワガタを飼育した経験が
やや、豊富にあるが、その経験からは、
「別種だ!」「同種だ!」と断言できる「違い」は、
正直、生体の飼育からは発見できない。
正直、わからない。
国産オオクワガタについては、
私の個人的な願望は、ヒイキ的要素も含めて
「独立種であってほしい」だが、
「同一種の亜種は同所的には分布しない」を念頭に考えると、
その生態などにより、やはり、何かの亜種か?と考えるのが
ベターと思う。
学名では
※1)Dorcus Curvidens Binodulosus
※2)Dorcus Hopei Binodulosus
という諸説がある。まぁ、簡単に表現するならば、
※1)は、国産オオクワガタは、クルビデンス種の亜種。
※2)は、国産オオクワガタは、ホペイ種の亜種。
といった考えである。
突然だが、
国産オオクワガタが独立種であることを証明するには?
ここまで、読んでいただいた方には簡単に思いつくと思いますが、
一案ですが、日本国内のどこかで、
国産オオクワガタや、ホペイ、クルビデンスが混棲している
ところを発見すれば・・・
Dorcus Binodulosus又はDorcus Binodulosus Binodulosus
ということになる可能性もでてきますね。
しかし、160年は生きてはいませんが、その
オオクワガタ研究の歴史の中で、日本の国内で、上記のような
事例は、「放虫」でしか聞いたことがありません。
容易に「雑種」になり、「混棲」など、とうてい考えられません。
一部の大人達が、未来の子供達に
狂った学名や異常な生態系をプレゼントしないように、
「放虫問題」は、
真剣に、深刻に、今、考え・実行すべきと思います。
学名についてのページですが、
学名的な観点、もちろん生態系的な観点、いろんな意味も含めまして、
「放虫」は、止めてください。
と、まとめさせて終わらせていただきます。
【最後に】
私個人的な興味なのですが、グランディス
(ここでは、Dorcus Grandis Grandisと表記)と、
中国ホペイオオクワガタの混棲地の発見に非常に今後、興味があります。
ちょっとした?重大な?発見になるでしょうね!!
また、今後もその混棲地が見当たらない場合は、もしかしたら、
同一種?と、諸説する研究者様も多く存在するかもしれません。
その場合、
Dorcus Grandis Hopei(ホペイがグランディスの亜種として考えられた場合)
とか、
Dorcus Hopei Grandis(グランディスがホペイの亜種として考えられた場合)
などと
考えられる時代がくるのでしょうか?
【お願いと、ご注意】
冒頭にも記載いたしましたが、
学名には、さまざまな諸説があります。ここで、表記・表現している
内容に、明らかな間違いなどがございましたら、どうぞメールにて
ご指導ください。また、誤字脱字などがございましたら、
この場をお借りいたしまして、深くお詫び申し上げます。
皆様の考えも、どうぞ、メールにて教えてください。
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